FXのロット計算ツール:許容損失と損切り幅から取引数量を計算する
この記事の要点
- 取引数量 = 許容損失額 ÷ 損切りまでの値幅。資金30万円・許容損失1%(3,000円)・損切り幅0.5円なら6,000通貨
- 計算結果は、口座の最小単位に合わせて 切り捨て る。切り上げると許容損失額を超える
- 「ロット」の大きさは会社によって違うので、数量は「通貨」で考えると間違えにくい
資金・1回の許容損失・損切りまでの値幅を入れると、注文する取引数量(ロット)を計算します。結果には、注文単位で切り捨てた数量、損切りしたときの損失額、実効レバレッジ、必要証拠金も表示します。
対象はドル円・ユーロ円などの円建ての通貨ペアです。入力した値はこのページの中だけで計算し、どこにも送信しません。
※この記事は2026年11月時点の情報です。ツールの結果は、スプレッド・手数料・スワップ・約定のずれを含まない計算です。
ツールの使い方
入力する項目は5つです。
| 入力項目 | 入れる値 | 例 |
|---|---|---|
| 取引に使う資金 | 口座のうち、取引に使うと決めた金額 | 300,000円 |
| 1回の許容損失 | 1回の取引で失ってよい割合 | 1% |
| 注文するレート | 買う(売る)予定の為替レート | 150円 |
| 損切りまでの値幅 | 注文するレートから損切りする値段までの差 | 0.5円 |
| 注文できる最小単位 | 口座の取引単位 | 1,000通貨 |
損切りまでの値幅は「円」で入れます。ドル円で150.00円で買い、149.50円で損切りするなら0.5円です。円建ての通貨ペアでは、0.01円(1銭)が1pipsにあたるので、0.5円は50pipsです。
結果の下には、同じ許容損失額のまま損切り幅を0.2円〜2.0円に変えた場合の数量も並べています。損切り幅を広くとるほど、数量が小さくなることが確かめられます。
ツールが使っている計算式
ツールの中で行っている計算は、次のとおりです。
| 求めるもの | 式 |
|---|---|
| 許容損失額 | 資金 × 許容損失(%) |
| 計算上の取引数量 | 許容損失額 ÷ 損切りまでの値幅 |
| 注文する取引数量 | 計算上の取引数量を、最小単位で切り捨て |
| 損切りしたときの損失 | 注文する取引数量 × 損切りまでの値幅 |
| 実効レバレッジ | レート × 注文する取引数量 ÷ 資金 |
| 必要証拠金 | レート × 注文する取引数量 × 4%(上限25倍の口座) |
| 取引開始時の証拠金維持率 | 資金 ÷ 必要証拠金 × 100 |
必要証拠金と維持率は、国内の個人口座の上限である25倍(証拠金率4%)で計算しています。レバレッジの上限が低いコースを使っている場合は、必要証拠金が大きくなり、維持率は小さくなります。コースによって維持率が変わる理由は、FXの証拠金維持率の計算方法で説明しています。
計算例:資金30万円でドル円を買う
ツールの初期値と同じ条件で計算します。
- 許容損失額:30万円×1%=3,000円
- 計算上の取引数量:3,000円÷0.5円=6,000通貨
- 注文する取引数量:1,000通貨単位で切り捨てて6,000通貨
- 実効レバレッジ:150円×6,000通貨÷30万円=3倍
- 必要証拠金:150円×6,000通貨×4%=36,000円
ここで損切り幅を0.4円、許容損失を2,500円にすると、計算上の数量は6,250通貨です。1,000通貨単位の口座では6,000通貨、1通貨単位の口座なら6,250通貨で注文できます。
資金が少ないと、最小単位の大きい口座では数量を合わせにくくなります。たとえば資金5万円・許容損失1%(500円)・損切り幅0.5円なら、計算上の数量は1,000通貨です。損切り幅を1円にすると500通貨になり、1,000通貨単位の口座では注文できません。ツールでは、この場合に「最小単位でも許容損失を超える」と表示します。
「ロット」は会社によって大きさが違う
FXでは取引数量を「ロット」で数えることがありますが、1ロットが何通貨かは会社によって違います。1ロット=1万通貨の会社もあれば、1,000通貨の会社もあります。松井証券FXのように、ロットという単位を使わず、1通貨単位で数量を指定する会社もあります。
このツールでは、数量を「通貨」で表示しています。注文画面がロット表示の場合は、使っている口座の1ロットの大きさで割って換算してください。6,000通貨なら、1ロット=1,000通貨の口座では6ロット、1ロット=1万通貨の口座では0.6ロットです。
ツールの結果どおりにならないこと
ツールの計算は、損切り注文が指定した値段ちょうどで決済される前提です。実際には次の理由で、損失が計算より大きくなることがあります。
| 理由 | 起きること |
|---|---|
| スプレッド | 買値と売値の差の分だけ、取引した時点で不利になる |
| 損切りの約定のずれ | 相場が急に動くと、指定した値段より不利な値段で決済されることがある |
| 週明けの値段の飛び | 週末をまたぐと、金曜の終値と離れた値段から取引が始まることがある |
| スワップ | 建玉を翌日に持ち越すと、通貨の組み合わせと売買の向きによって受け取りか支払いが発生する |
許容損失額いっぱいの数量ではなく、少し小さめに注文すると、こうしたずれを吸収しやすくなります。許容損失の割合の決め方や、連敗したときの残高の減り方は、FXの資金管理:損失額から取引数量を決める5つの手順で詳しく計算しています。
よくある質問
ユーロドルなど、円が入らない通貨ペアでも使えますか?
このツールは円建ての通貨ペアだけを対象にしています。ユーロドルのような通貨ペアは、損益がドルで発生するため、損切り幅をいったん円に換算する必要があります。
許容損失は何%を入れればよいですか?
決まった正解はありません。1〜2%という目安がよく紹介されますが、経験則です。連敗したときにどれだけ資金が減るかを確かめてから決める方法があります。
売り(ショート)の場合も同じ計算でよいですか?
同じです。売りの場合は、注文するレートより上に損切りの値段を置き、その差を「損切りまでの値幅」に入れます。
計算した数量で必ず損失が許容損失額に収まりますか?
収まらないことがあります。損切りの約定のずれやスプレッドで、損失が計算より大きくなる場合があるためです。数量は少し小さめにしておくと安全側になります。
この記事で参照した情報源(3件)
※記事の計算例は、条件を明示した仮定の計算です。実際の約定・ロスカットの価格や将来の損益を示すものではありません。
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